シンガーソングライターが夢だった🎸第44章
化粧品会社に入って、早一年ちょっと過ぎていました。まさかの音楽繋がりで社会人の友達も増えました。仕事にバンドに遊びに、めくるめく煌びやかな日々を過ごしていました。
さて当時学生時代から約5年付き合っていた、彼女がいました。デートはちょいちょい重ねてはいましたが、私が色々な事に忙しかったので、2人でいる時も心ここにあらずな感じはあったのかもしれません💦
少しずつ連絡も減り、会っていても熱かった時期に比べると、少し見えない壁があるというか、若干冷たい空気が流れ始めていました。
私にとってその彼女は空気みたいな存在になっていて、なんでも受け止めてくれると、勘違いしていたのだと思います。
もう長く付き合っていましたので、いつかは結婚するんだろうなぁーと、おぼろげに考えていました。
もう彼女は25歳、女性ならそろそろ身を固めたいっていう時期でもありますしね。
そんな事もつゆ知らず、私は何の保証もない夢や知り合ったばかりの仲間に完全に溺れる形で、のめり込んでいました。バカだね笑💦
そんなすれ違いの日々が何ヶ月か続き、とうとう街がサンタさんやトナカイに満ち溢れる、楽しいはずの12月のクリスマス前に彼女から別れを告げられました。。。
あれだけパワフルにバンドやパーティーや仕事に取り組んでいた私が、薄々分かってはいたけど、実際に別れを告げられ、あり得ない程の意気消沈振りでした。
丸5年付き合った、味方だった人が去ってしまう💦
告げられて初めて、とんでもない彼女ロスに陥ったのです。。おせぇーよ、気付くの、、、
ある夜に電話で別れを告げられ、いてもたってもいられなくなり、100キロある彼女の家まで、くるまをぶっ飛ばしました。一目だけ会いたい、話したいと懇願し、少しだけ時間をもらいました。。
着いたのは夜中の1時です。
明日も仕事ですが、でもそんなの関係ないです。
小島ヨシオももしや、こんな体験から、あのギャグを生んだのでしょうか?ちげぇーなぁ💦
私は彼女を失いたくない一心で、考え直してくれないか?と何度も訴えました。いつも優しかった彼女の面影はなく、頑なにうんとは言ってくれません。
さすがにお互い明日も仕事だったので、週末土曜日もう一度会う事にしました。
何だかんだ、私は必死に彼女を説得しましたが、土曜日も硬い意志は変わる事はありませんでした。。
女性の意志は石の様に硬い😣
あー終わった💦
まさかの26歳いやっ、あと2ヶ月で27歳にして大切な大切な彼女を失いました。。
綺麗で、頭が良くて、優しくて、いつでも応援してくれた、愛しい彼女が僕の前から去って行きました。。
私の人生であれ以上凹んだ事は、ないくらい凹みました。そもそも、こうなったのも全て私が調子づいていた結果ですから、自業自得だし、彼女からすれば、もっとふざけるなって思っているはずです。
26歳の私は有頂天のベンガル虎から牙を抜かれた餓死寸前の飼い主から見捨てられた猫くらい、格が落ち、本当に見る世界が灰色に変わりました。
とりあえず出るのはため息と涙だけです、、、
何をしたって楽しく感じられないんです。。
楽しければ楽しいほど、ふとっ彼女に後で報告しよっと思っても、報告できないんです。。
もう無邪気に話しかけたりできないんです💦
笑いあったり出来ないんです。
ふざけあったり出来ないんです。
喧嘩も出来ないんです。
甘えるのも、甘えられるのもダメですね。。
そしてもうハグも出来ません。。
思えば、私がメガネ屋を退職して、半年間フリーターだった頃に、私が就職活動を頑張る!って宣言してから、彼女は私だけのために、頑張れ新聞を手書きで発行してくれ、応援してくれました。
なんて健気なんでしょう。。
はぁー💦俺の馬鹿、馬鹿、バカバカ、、、
これはダメなことですが、彼女にフラれてから、女性と出会った時、必ずその女性と元彼女を比べてしまう様になりました。
私には勿体無いくらい、出来た彼女だっただけにそりゃシンドイわけです。あまりにも彼女の壁が高すぎました。
その後何人かの方とお付き合いさせて頂きましたが、いつも元彼女と比べてしまい、結局冷めてしまったり、ダメになってしまいました。
相手にも大変申し訳ないし、自分も辛かったです💦💦
その後何年もこの状態は続きました。
時は経ち
私は31歳で結婚を決めました。
まぁ今の嫁なんですが笑
その壁を嫁が超えてくれたんでしょうね!
こんな私と一緒になってくれて、嫁には感謝してますよー笑
始めての恋愛回でした笑
次回は元彼女と別れた後、その想いを歌にしました。その詞を公開したいと思います。
曲名は🎵月のない夜です。
マイスカーで
🎵月のない夜を聴けますよ!
乞うご期待ください!
第44章はおしまい
第45章につづく
ノリ冒険記より
愛をこめて