シンガーソングライターが夢だった🎸第72章
1994年 21歳 二流大学2年生
夏の夜でした。
時計の針はもう夜中の12時を回っています。
春先にクソボロ長屋から駅前のロフト付きの小洒落たアパートに引っ越していました。
その小洒落た部屋でジョウメガネと、どうするかー、、暇だなぁーと項垂れていました。
寝りゃーいいやんっ笑!
なんか面白いことないかなぁ〜?
つまらんー、、、
あっ!ジョウメガネの提案はほぼゼロに近いので、
いつも私が何かを提案していますっ笑。
私は閃いてしまいました!
車で30分ぐらいはかかってしまうが、大学キャンパスの更に奥に住んでいるナオアキの家に、イキナリ押しかけない?
するとっジョウメガネのメガネが一瞬七色に光る錯覚に陥りました!いつになく目を光らせて、それだよーっ!と賛同をくれました笑。
車を一人暮らしに持参していたのは、ウチの代ではトチゴボウとジョウメガネの2人だけです。
なので、ジョウメガネとの行動は常に車と言っても過言ではありません。
しかもっ、ジョウメガネはかなり運転が上手いんですわ!そこは認めます笑。
ジョウカーでいざっ、ナオアキ邸に向かいます!
そうそうっ、ナオアキの紹介が遅れました。
ごめんなさい🙏
ナオアキは私と同じ二浪で、同じ千葉出身です。
笑うことに、オーシタと同じ高校出身です。
オーシタは一浪なので、オーシタの高校時代の先輩にあたります。しかもっ、同じテニス部🎾なんです。ということで、私とタメです。
ちなみにジョウメガネはオーシタと同じ一学年後輩になります。
大学ともなると学年のひとつやふたつはあまり気になりませんなっ笑。
ナオアキの風貌は超癖毛天パのデカバージョン南こうせつ風とでもいいましょうか笑。
初対面なら見た目40歳手前くらいにみえます笑。
若干老け顔おじさんタイプです。
実際、喋り方もかなり落ち着いています。子供二人はいる落ち着きようです。。
人間的には非常に真面目で誠実です。意外にユーモアもあって、私は好きでした。ただ一人だけ70年代始めの若者みたいな空気を醸し出していましたので、うちの代ではそれ程馴染んでいる感じではなく、先輩方に可愛がられている感じでした。
今まさにナオアキのお宅にジョウカーをぶっ飛ばして向かっています!
チラッと車の時計に目をやると、夜中の1時を回っていました。。
あと10分ぐらいでつくよ。とジョウめがねが呟きました。ナオアキちゃんと家にいるかな?
間違いなくいるっしょー、彼女もなし、女の影は1ミリも感じられないし、行くとこもないっしょ笑。
そんなことを言っているうちに、ナオアキの家がかなり近づいているようです。
まぁー大学キャンパスからさらに街の外れに入って来たエリアなので、木ばかりで電灯も殆どありません。。
ジョウカーのヘッドライトの光だけが、この道をゆく唯一の頼りです。
この辺かなぁー?
ジョウメガネが呟きました。
あれっ?違うかな?ナビなどない時代なので、頼るは前行った時の記憶だけです。。
あっあっちかも!何だかんだ近い所まできて、グルグル回り回って、ナオアキ邸に着いたのは深夜2時を少し過ぎたあたりでした。
ひゃーなんだか遠く感じました。
築20年は経ってる、二階建て六棟の建物です。
一階の一番手前の部屋がナオアキの部屋です。
もちろん電気はついていませんっ笑。
隣の住人の方の迷惑にならない様に茶色いベニヤの玄関を小さくコンコンしました。
何度コンコンしても、何の反応もなしですっ、、
寝てんねかなぁ?
当たり前や笑!
さてっこの続きはまた次回!
第72章はおしまい
第73章につづく
ノリ冒険記より
愛をこめて❤️