シンガーソングライターが夢だった🎸第90章
2001年 5月26日(土)
ヘナリメガネのプジョーは空いている京葉道路を光のようにすり抜け、🎵月のない夜を何度も何度も聴く暇もないままお茶の水に到着です。
時刻9時45分!
スタジオに着くと、もう既にガワオとテラちゃんが既に待合のソファで談笑していました。
流石に初レコーディングというのもあり、気合いが入っています。
私は着くとすぐに、レコーディングをしてくれる高谷さんを探しました。
ずんぐりむっくりのおじさんが受付にいたので、今日レコーディングするバンドですが、エンジニアの高谷さんいらっしゃいますか?
あっはい、おはようございます!
わたくしが、高谷です。
今日は一日宜しくお願いいたします。
ノリと申します。
こちらこそ宜しくお願い致します!
レコーディング自体初めてですので、色々ご教示ください。お願い致します。
挨拶を終え、メンバーが挨拶をしている最中、シノがスタジオに入って来ました。
まだ五分前です。今日は遅刻ではありません!
流石のシノも今日は緊張感があるのでしょう笑。
高谷さんとレコーディングの録音順番を確認すると、まずはじめにドラムを録るとの事です。
次にベース、アコギコード、エレキコード、エレキリード、歌、ハモリの順です。
ガワオのドラムは大変です、、、
何も音源がないところに、ひたすらドラムだけ録音です、、、
私はガイドとして、仮のサイドギターと歌を一緒に入れてあげる事にしました。
プロなら何もないところに完璧なドラムを叩くのでしょうが、素人には地獄絵図です。。
ましてや、ガワオですから。。
私のガイドの効果もあり、10テイクくらいでオッケー👌が出ました。
ドラムは音源全体の1番大きな枠です。
また基本ドラムだけは繋ぎ録りができません。
一発勝負なので、大変なんです。
この枠さえ決まれば、我々ギター、ベース、歌は何度でも細切れで録れますし、いくらでもやり直しがききます。
ガワオお疲れ様でした。
正直完璧ではありませんが、もう2時間かかりましたので、ベース録りに入りました。
シノもいつもより、神妙な面持ちでスタジオに入りました。
説明を忘れましたが、基本録音する時はひとり部屋に入ります。別の部屋にエンジニアが入り、マイクで指示が入ります。
高谷さんは非常に優しい方で、基本的に注文してきません。我々の意見に耳を傾けてくれました。
まぁ難しいもんで、我々は経験がないのでもっと色々ご教示して頂きたいのですが、、、
あとは時間との勝負です。
初レコーディングの行方はいかにっ!?
第90章はおしまい
第91章につづく
ノリ冒険記より
愛をこめて❤️